もうひとつの江戸絵画 大津絵

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もうひとつの江戸絵画 大津絵 もうひとつの江戸絵画 大津絵
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もうひとつの江戸絵画 大津絵について

江戸時代初期から、東海道の宿場大津周辺で手軽な土産物として量産された「大津絵」をテーマとした展覧会が、東京ステーションギャラリーで開催されます。

大津絵は、鬼や動物、七福神など親しみやすい画題が多く、面白みのある絵柄が大衆の人気を集め、全国に広まりました。

近代になり、名物土産としての使命を終えた後も、柳宗悦などをはじめとした文化人により再評価され、収集の対象となりました。

同展覧会では、大津絵の名品約150点が公開され、これまで歴史資料、民俗資料として扱われてきた大津絵を美術として捉え直し、狩野派でも琳派でもなく、若冲など奇想の系譜や浮世絵でもない、もうひとつの江戸絵画としての「大津絵」の魅力に迫ります。

大津絵とは

大津絵は、元もと近江(滋賀県)の大谷・追分辺りで描き売られていた民画で、追分絵、大谷絵とも称され、その発祥は江戸初期に遡るといわれています。

滋賀県大津市で江戸時代初期から名産としてきた民俗絵画で、さまざまな画題を扱っており、東海道を旅する旅人たちの間の土産物・護符として知られていました。

大津絵の画題を唄い込んだ元唄・音曲・俗曲(大津絵節)、大津絵節を元に踊る日本舞踊の一種(大津絵踊り)にも、「大津絵」の名がついています。

もうひとつの江戸絵画 大津絵

これまで大津絵の展覧会は、博物館や資料館で開催されることが多く、美術館で開かれたことはほとんどありませんでした。それは大津絵が、主として歴史資料、民俗資料として扱われてきたからですが、本展では、大津絵を美術としてとらえ直し、狩野派でも琳派でもなく、若冲など奇想の系譜や浮世絵でもない、もうひとつの江戸絵画としての大津絵の魅力に迫ります。

大津絵は江戸時代初期より、東海道の宿場大津周辺で量産された手軽な土産物でした。わかりやすく面白みのある絵柄が特徴で、全国に広まりましたが、安価な実用品として扱われたためか、現在残されている数は多くありません。

近代になり、街道の名物土産としての使命を終えた大津絵は、多くの文化人たちを惹きつけるようになります。文人画家の富岡鉄斎、洋画家の浅井忠、民藝運動の創始者である柳宗悦など、当代きっての審美眼の持主たちが、おもに古い大津絵の価値を認め、所蔵したのです。こうした傾向は太平洋戦争後も続き、洋画家の小絲源太郎や染色家の芹沢銈介らが多くの大津絵を収集しました。

本展は、こうした近代日本の名だたる目利きたちによる旧蔵歴が明らかな、いわば名品ぞろいの大津絵約150点をご覧いただこうというものです。

※会期中展示替えがあります。

もうひとつの江戸絵画 大津絵

もうひとつの江戸絵画 大津絵

もうひとつの江戸絵画 大津絵

もうひとつの江戸絵画 大津絵 みどころ

その1

文化勲章を受章した洋画家・小絲源太郎が秘蔵した大津絵を、笠間日動美術館がまとめて収蔵。そのコレクション35点を一挙初公開!

その2

初の本格的な工芸論『工藝の道』(1928年)の著者にして民藝運動の父・柳宗悦が創設した日本民藝館が所蔵する、大津絵の名品52点をまとめて公開!

その3

丹念な調査と所蔵先などの協力により判明した、近代日本の文化人が旧蔵したことが明らかな大津絵のみを、日本各地、および一部フランスからも借用して展示!

その4

大津絵の名品を入手した所蔵家たちは、表装にも贅を凝らしました。旧蔵者のこだわりを示す掛軸の表装もみどころのひとつ!

 

名称 もうひとつの江戸絵画 大津絵(もうひとつのえどかいが おおつえ)
所在地 〒100 – 0005 東京都千代田区丸の内1-9-1
開催期間 2020年9月19日~11月8日  10:00~18:00、金曜/~20:00(いずれも入館は閉館の30分前まで) ※休館日は毎週月曜(9月21日・11月2日は開館)
開催場所 東京都 東京ステーションギャラリー
交通アクセス JR「東京駅」丸の内北口改札直結
主催 東京ステーションギャラリー(公益財団法人東日本鉄道文化財団)
料金 一般1200円、大高生1000円、中学生以下無料 ※日時指定予約制、詳細はホームページでご確認ください
問合せ先 東京ステーションギャラリー 03-3212-2485
ホームページ http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202008_otsue.html

出典:もうひとつの江戸絵画 大津絵 | 東京ステーションギャラリー